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Geolocation APIへの屋内測位用ロケーションプロバイダの組み込み方式の検討

ユビキタス情報社会の実現に向けて屋内外で利用可能な測位システムの構築が求められています.W3Cによって標準化が進められてきた Geolocation APIは,JavaScriptから測位システムにアクセスするためのインタフェースを定義しています(図1).Geolocation APIによる標準化されたインタフェースは,GPS,WPS (WiFi Positioning System),IPアドレス測位など,複数の測位技術から適切なものを選択してアプリケーションに受け渡せる基盤を構築する上で重要な役割を果たしています(図2).WebブラウザであるFirefoxやInternet ExplorerでのGeolocation APIの実装をみると,測位システム部分で位置を問い合わせるロケーションプロバイダが固定的に割り当てられているのが分かります.屋内測位では建物を考慮したキャリブレーションが必要であると考えられますが,現状では必ずしも屋内環境が考慮されていないと考えられます.そこで,本研究ではGeolocation APIを屋内環境向けのアプリケーションでも利用可能とするため,現在の実装の拡張を行なっています.アプリケーションごとにアプリケーション提供者がロ ケーションプロバイダを選択する方式,ロケーションプロバイダのリストを事前にブラウザに登録し自動選択する方式などを検討し,実装を進めています.これまでに,FirefoxのGeolocation APIにおいて,アプリケーション開発者が適切なロケーションプロバイダを選択できる仕組みを試験的に実装しています(図3, 4).また,一方で屋内測位用ロケーションプロバイダについても開発を進めています.HTML5で提供されるローカルストレージなどを利用し,オフラインでも利用可能な測位システムとして構築することを目指しています.提案方式の実装により,より屋内アプリケーションの開発が容易になると考えています.

図1: Geolocation API の概要

図2: ブラウザでの Geolocation API の実装例

Firefox での Geolocation API の実装
図3: Firefox での Geolocation API の実装

アプリケーション提供者がプロバイダを選択して利用するための拡張例(Firefoxの場合)
図4: アプリケーション提供者がプロバイダを選択して利用するための拡張例(Firefoxの場合)

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